2014年08月27日

Speed Booster:マイクロフォーサーズでEOS/EFレンズを電子制御可能なフォーカルレデューサ&アダプタ(Metabones Canon EF Lens to Micro Four Thirds Speed Booster)

なんというか、とにかく出ました。
Canon EF Lens to Micro Four Thirds Speed Booster
metabones1.png
個人的にはSONY α7Sに移行したこともあり(しかも使おうと思っていた85mm f1.2など明るいレンズを電子制御のいらないFDシリーズで結構用意してしまった)、ややテンションが下がってしまった感がありますが、さっそく注文してみました。

念のために補足しておきますと、このSpeed Booster、フォーカルレデューサと呼ばれる種類の製品の一つで、この製品では画角が焦点距離計算で0.71倍に広くなり、F値もなんと0.71倍になる、ついでにMTFも向上する、という魔法のアダプタです。簡単に言うとマイクロフォーサーズのカメラが突然APS-Cサイズのカメラになったように使えます(ただし規格の関係でアスペクト比が違います)。似たような製品はあるのですが、マイクロフォーサーズ用でカメラから電子制御できるEOS/EFレンズアダプタは今までありませんでした。mb_spef-m43-bm1_01s[1].jpg


Metabonesで電子制御アダプターを買うのも実にかれこれ4つ目なので、もうあまり驚かなくなってしまいましたが、これ買ってまで使いたいレンズがあるのか、と考えてはいけないくらい高い、欲しいのをずっ〜と我慢しているDMC-GM1よりもお高い$599+送料+消費税です、きゃー。

なお今回は配送手段としてFedExはやめました。むちゃくちゃ速いのですが、前回税関での消費税の他に通関手数料500円を送料とは別に後から請求されて、なんとなく感じ悪かったからです。でも速いですよ!!(結局今回消費税2900円+通関手数料200円かかりました。こちらは配達時に請求されました「。)

なお、マイクロフォーサーズ用は現在オートフォーカスには「未対応」手ぶれ補正には対応とのことです。まあ、AFは対応したとしても、どうせすごく遅いのであまり期待していません(少なくともNEX用はMFでピント合わせるよりはるかに遅い)

ついでに縮小光学系のない、電子制御可能なスマートアダプターも発売になったようです。$399
Canon EF Lens to Micro Four Thirds Smart Adapter

このSpeed Boosterとの組み合わせで使われそうなのは、APS-C向けで明るい
SIGMA Art 18-35mm F1.8 DC HSM
135フォーマット画角換算 26mm-50mm 同ボケ量換算 F2.5
SIGMA Art 30mm F1.4 DC HSM
135フォーマット画角換算 43mm 同ボケ量換算 F2.0
あたりでしょうか?
自分はEF50mm F1.2Lあたりをつけてみるつもりです。(もちろんEF50mm F1.0LEF85mm F1.2LIIも試しますが)
あとマニュアルフォーカスなので、必ずしもスマートアダプタである必要はないですが
SAMYANG 16mm F2.0
135フォーマット画角換算 23mm 同ボケ量換算 F2.8
も面白そうです。

とにかく来るのが楽しみ!!

なお、EFレンズを使う上でMetabones製が重要な理由
1.EOSの電磁絞りや一部のレンズに見られる電子マニュアルフォーカスに対応している。(現状マイクロフォーサーズ用ではMetabones製のみ)
2.光学性能が高いらしい
「各社Speed Booster vs Lens Turbo画質比較(解像度・ホットスポット)」 を参照ください。ただしLens turboはLens Turbo2として光学性能を向上させたバージョンが出ているようです。
です。

またEFレンズにこだわる理由は、以前マイクロフォーサーズで明るさを求めてに書いたように個人的には
明るさ
です。この明るさをPanasonicのDMC-GX7などのサイレントシャッターで使いたいんです。(今はフルサイズのα7Sがありますが)
また、EFレンズを持っていなくても、一眼レフではフランジバックが短いためボディ側の汎用性が高く、EFマウント経由でいろいろなレンズを使っている方の話も結構よく聞きます。
posted by 曽我五郎 at 02:58| Comment(0) | TrackBack(0) | マウントアダプター

2014年08月17日

マイクロフォーサーズでEOS/EFレンズを電子制御可能なアダプタ(KIPON)

注:2015年6月現在、KIPONからマイクロフォーサーズ対応EFレンズ用電子接点式アダプターKIPON EF-MFT AFが発売されていますが、本稿はそれ以前のアダプタについて書かれております。

こんな記事(「「完全電子制御のEF-m4/3版Speed Boosterはもうすぐ発売される」らしいです」)を書いてからもう半年、
電子制御可能なマイクロフォーサーズ本体-キヤノンEFレンズ用のSpeed Boosterというのをずっと待っているんですが、これがMetabones社より一向に出ない。同じような期待の声は、英語圏の掲示板では結構見受けられますが、日本ではどうなんでしょうね。なおm4/3マウントでもBlackmagic Cinema Camera用は出ています。(追記:現在は当該アダプタが発売されています。参考:Canon EF Lens to Micro Four Thirds Speed Booster
マイクロフォーサーズでEOS/EFレンズを電子制御可能なSpeed Booster)
(正直その間にサイレントシャッターの使えるデジカメとして、すっかりGX7→α7Sに気分は移ってしまったので、テンションは完全に下がってます。)


とにかくEFマウントの制御はずいぶん前からNEX版でできているんで、マイクロフォーサーズからの制御方法の解析が進まないのだろうか...などと勝手に思っておりましたところ、KIPON社から絞りを電子制御可能なマイクロフォーサーズ本体-キヤノンEFレンズ用のアダプター(レデューサーレンズなし)というのが出ているのに気が付きました。

製品写真や操作方法のYou Tubeを見ると出てくるのがBlackmagic Cinema Cameraなのと、映像制作を意識した製品のように見えるので、本当に普通のm4/3対応なのかやや疑わしいところもありますが、とにかくm4/3からEFレンズを電子制御できる製品は、絞り制御だけのようですが、存在する、ということになりそうです。
あと、アダプタに外部からUSBで電源供給が必要ということで、かなり運用は限られそうです。

きっと光は見えているはず、Metabonesの頑張りに期待したいところです。

あ、いや待てよ、外部の電源供給が必要で、絞り設定はアダプタで行うってことは、m4/3側とは信号のやり取りはしてないってことか...ぬか喜びだったかも。

▼「KIPON(キポン)キヤノンEOS/EFマウントレンズ - マイクロフォーサーズ電子マウントアダプター モバイルバッテリー付き」(リンクはアフィリエートになっています。)


▼絞りをリモートコントロールできるタイプもあります。(リンクはアフィリエートになっています。)


▼説明に出てくるのはBlackmagic Cinema Camera
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posted by 曽我五郎 at 03:18| Comment(0) | TrackBack(0) | マウントアダプター

2014年08月16日

キヤノン アトムレンズ(放射能レンズ)リスト

メモ

硝材に酸化トリウムを使ったレンズは放射線を発し「アトムレンズ」などと呼ばれています。内部被ばくでないと健康上の害はほとんどないそうですが、光学的には特有の黄変という問題もあり、注意が必要です。なお黄変は紫外線の照射で改善するようです。
(Radioactive lenses - Camerapedia:より抜粋、キヤノンカメラミュージアムへのリンクは筆者)
FL 58mm f/1.2
FL 50mm f/1.8
FD 17mm f/4
FD 35mm f/2.0 (versions from the early 1970's, concave 前玉が凹レンズ)
FD 55mm f/1.2 S.S.C. Aspherical
(筆者注:キヤノンの55mm F1.2というスペックのレンズは、上記のレンズ以前にもFD55mm F1.2, 同AL, FD55mm F1.2 S.S.C, 同ALなど、いくつも製品がありますが、なぜ比較的新しい1975年発売のこのレンズ?という疑問は残ります)

参考:「アトムレンズとは(放射能レンズとは)トリウムレンズとは」
posted by 曽我五郎 at 03:45| Comment(0) | TrackBack(0) | レンズ

2014年08月08日

なぜ今Canon FDレンズ

本記事は限りなくメモ書きです。
追記:下記は2014年時点でのα7Sでの利用を想定したメモで、2016年現在本文にある電子式マウントアダプタの完成度は十分に高いものとなり、またEマウントのレンズバリエーションも飛躍的に広がったことから、あえてFDレンズを購入してまで利用するメリットはほとんどないかと個人的には思っております(現在FDレンズはほとんど使っておりません)。

[背景]

現在いくつか理由があって銀塩マニュアルフォーカス世代のCanon FDレンズの併用を始めました。

理由はα7sで明るいレンズを使いたいから。


Canon EFマウントの利用が理想なんですが、期待していたMetabnes製アダプターがやや不調のため、ちょっとだけ意気消沈していたのです。

(なお本国で現在発売中のMetabonesのスマートアダプターMarkIVについては、ファームウェアV0.32となっておりα7s対応済みのようです)。

ついでに未だにEFマウント用のSpeed Boosterが出ないMicro Four Thirds(のGX7)でもSpeedBoosterを使いたかったのであります。FD用のSpeed Boosterは出ているのです。なお他社製のフォーカルレデューサは画質面で妥協が必要です(参考: : 雲台のこと・三脚のこと「各社Speed Booster vs Lens Turbo画質比較(解像度・ホットスポット)」)。(2014.8.27追記 現在はマイクロフォーサーズ用のスピードブースターが発売になっています)



[EFマウントは電子制御型アダプタでないと使いにくい]

以前の記事から繰り返しますが、

EFマウントは

・絞りが電子制御のため、絞り環がなく、絞りを物理的に変えられない。

・特に個人的によく使うEF85mmF1.2L(II)やEF50mmF1.0Lは、フォーカスリングも電子制御のため、電源が入っていないとピントも変えられない=使えない。

のでアダプタに求められるハードルが一際高いのです(なんらかの電子制御機能が必要)。そして今回α7Sでは、その神アダプタが少しままならない、マイクロフォーサーズ用は長い間期待されつつ、未だに出ていない。(2014.8.27追記 現在はマイクロフォーサーズ用のスピードブースターが発売になっています)


ので、一旦EFマウントはあきらめたとして、他のハードルの低いレンズはどうだろうか、と思った次第です。なおα7Sにこだわるのは、 現時点で大型センサーでサイレントシャッターが使えるのはこの機種しかないためです。暗いステージ撮影に使いたい。(APS-CサイズでもSpeed Boosterが使えればいいが、現時点ではサイレントシャッターが使える機種は存在しないのです。2014.9.30追記:11月に発売の富士フイルムのX-T1グラファイトシルバー エディション、および12月にリリース予定のX-T1のファームウェアでも静音撮影が可能なようです。 )


[なぜCanon FDレンズ?]

さて今回数あるマニュアルレンズ群の中でもFDレンズにした理由は

ラインナップがわかりやすかった

ラインナップがEFマウントと被る部分が多いので、個人的にはレンズの検討・選択が比較的しやすかった。


・明るいレンズを使いたかった

特に他のマウントではあまり見ないFD85mmF1.2Lを使いたかった。


・安いと思った

長い歴史を持ち未だに続くNikonのFマウントのレンズに比べると、汎用性が低い(FDは一眼レフの中ではフランジバックが短く装着可能な一眼レフボディがほとんどない)ので、安価であろうと思った、が実際はそれほどでもなかった気がする。まだ様子見ということもあって、安さはとても大事。


・他のミラーレスでも結構使えそう

APS-CサイズやマイクロフォーサーズでもMetabone製Speed Boosterなどのフォーカルレデューサが出ており、NEXでの経験から画質面でも画角面でもなかなか使えるのではないかと思っております。

(なお別記事の通り他社製のフォーカルレデューサは画質面でやや疑問)


またFDの弱点としては

・ミラーレス以外のデジカメではほとんど使えない

例えばNikonのFマウントレンズだとフランジバックが長いので、ほとんどの一眼レフ含むカメラで使いまわしができますよね(汎用性が高い)。


機構が複雑で保守性に劣るらしい

情報伝達を機械式に行っていたことで、レンズシステムの発展に伴いその仕組みが複雑化したことと、NewFDではもともとスピゴット式だったものを疑似的なバヨネット式にしたことによるものでしょうか?


・他のマウントに比べると曇りを発生しやすい(ヘリコイドなどのグリース由来??)らしい

ホント?とも思う。

といったことが言われており、経年劣化のリスクが他マウントのレンズに比べ多少高いかもしれません。。


まあ、マウントアダプタを常時咬ませるつもりなので、すべてが同じマウントである必要もないのですが、同じ方が運用しやすいとは思われます。(もしマイクロフォーサーズの本体でも、これらのレンズを使いたいといったことになった場合は組み合わせがn対nになりますから、面倒になりそうです)

なおマウントアダプタFOTGAの700円くらいのものを使っています。


[購入したFDマウントのレンズと価格]


もともと広角レンズは持ってなかったが、割と手頃だったので買ってみた。8000円弱+フードBW-52C:700円で購入

自分の使い方ではF4くらいに絞って使うことがほとんどなので、(単焦点としては)多少暗くても問題ないかと想定。しかしデジカメで使う前提では、一般に(解放から使えて周辺の流れが少ない)広角のいいレンズは少ないですね。



24mmに比べると玉数が多いのか、手ごろですね。1000円台半ば+送料(ヤフオク)で購入。



どうせなら少し明るいレンズも試してみたくなり... 10,000円台+送料(ヤフオク)で購入。



35mmは結構よくある画角だと思うんですが、28mmに比べるとやや割高(こちらはポートレート的にも使う想定で、1段明るいF2の方にしましたが)。12,000円台半ば+送料(ヤフオク)で購入。これ以上高いとMitakonの35mmF2やYongnuoのYN35mmF2など新品の明るいレンズと値段が変わらなくなる。


New FD50mm F1.4 2年くらい前に5千円弱+フードBS-52:500円で購入

所謂標準レンズとして。


FD50mm F1.4 S.S.C. 3千円+フードBS-55:500円で購入

お約束レンズのようなので購入したが、ほとんど使っていない。


New FD85mm F1.2L 6万円台半ば+フードBT-72:3000円(高い!)で購入

このレンズはNEX-5N入手のころから相場を観ておりましたが一時は4万円台だったものが、レンズ交換式ミラーレスデジカメボディでの利用が一般化して8万前後にまでなりました。


New FD135mm F2 (FDではLレンズじゃないんですねー) 3万円弱で購入


New FD200mm F2.8 多分後期型 2年くらい前に13000円半ば + 送料で購入

このレンズはNEX-5Nでステージ撮影の際に役に立ちました。それ以降は使っていません。


[キヤノンのレンズマウントの種類]

マニュアルフォーカス一眼レフ時代のキヤノンのレンズには

・(キヤノン)R

・FL

・FD

・New FD

があり、物理的な互換性を備えているということです(銀塩の実機を持っていないので、あくまで聞いた話です)。


FD(1971年〜)は、FLに比べTTL開放測光用に絞りの連動レバーとレンズの開放Fナンバーを伝えるピンを追加したマウント。

開放測光というのは実際の撮影時の絞り値で測光(絞り込み測光)するのではなく、シャッターボタンが押されるまでファインダが明るい絞り解放状態のままでカメラボディ側の露出計を機能させるものです。このためにレンズ側で設定している絞りの値を伝える必要があり、FDはその仕組みを持ったマウントになっているということになります。さらにAE(シャッタースピード優先などの自動露出)のため、カメラ側で設定した絞り値をレンズに連動できる機構を備えています。

マウント方式はFL同様スピゴット式で、現代の交換式レンズのようにレンズをはめた後レンズを回すバヨネット式でなく、レンズをはめた後、レンズの外側にある銀色の枠を回してロックします。

また画質面では

1)中心解像度1mmあたり100本以上を確保する。
2)高コントラスト性能を発揮するために必要とする充分な配慮を具現化する。
3)硝材の選択とコーティング技術を活用し、交換レンズ間で生じたカラーバランスの崩れを最小限に抑え、かつ多層膜増透処理を採用し透過率の向上を計る。
4)フレアの発生を抑制するレンズ構成と界面反射防止の実施、鏡筒内や部品からの反射を防ぐ反射防止処理技術の確立、有害光をレンズ内に取り込まない鏡筒設計。

といった方針が明示されています。


S.S.C.とは

製品名にみられるS.C.はスペクトラ・コーティング、S.S.C.スーパー・スペクトラ・コーティングのことで、多層膜コーティングになっています。NewFDではこの銘がなくなりました。


・放射能レンズ(アトムレンズ)

FL/FDのラインナップには、硝材に酸化トリウムを使ったものが一部に見られ、放射線を発生し健康を脅かす可能性と、経年劣化による黄変という光学的な影響があります。なお黄変は紫外線の照射で改善するようです。

個人的には、上記リスクを冒してまで入手する優先順位は低いかと思いました。




(Radioactive lenses - Camerapedia:より抜粋、キヤノンカメラミュージアムへのリンクは筆者)
FL 58mm f/1.2
FL 50mm f/1.8
FD 17mm f/4
FD 35mm f/2.0 (versions from the early 1970's, concave(前玉が凹レンズになっている希少モデルです。余談ですが前面凹レンズというのは、鏡筒内のムダな反射が抑えられ、フレアやゴーストの少ないデジタルでは好まれる設計になるようです...参考))
FD 55mm f/1.2 S.S.C. Aspherical

New FD(1979年〜)はFDと物理的な互換性を保ちつつ、バヨネット式と同様の使い勝手を実現したものです。

またFDに比べると全体的に小ぶりで軽量化されたものが多いです。


NewFDより軽量化やコストダウンの影響の少なく、重量感のあるFDを求める向きもありますが、自分は特別な理由がない限り、経年劣化のリスクが比較的少なくコンパクトなNewFDのものを求めるようにしています。


参考:キヤノンカメラミュージアム「歴史館 - キヤノンカメラ史

参考:デジカメWATCH「(第2話):キヤノンの苦悩


旧世代のものは、特にデジタルボディによる利用では、フレアやゴーストが出やすいといったことは想定していましたが、FD 85mm F1.2Lを使っただけでのかなりざっくりとした印象としては、新しいレンズのほうが解放でのにじみが少なくコントラストがしっかり出る印象があります。

posted by 曽我五郎 at 04:00| Comment(1) | TrackBack(0) | レンズ