2025年01月07日

Shure MV7i 2つの音源をミキシングできるマイク

何やらShureよりMV7iというマイクが出るそうです。
見た目的には限りなくMV7+と同じなのですが、MV7+のXLR端子の出力がXLRコンボ端子の入力になっているそうです。
ShureMV7i
なるほど、これはロケーション収録などでは便利かも。

MV7+のほうはUSB-Cの出力とXLRのアナログ出力の2系統を同時に出力、要するに2台のPCやタブレットに同じ音源を同時に出力することができたわけですが、(例えば中継と収録を別のデバイスで行うとかでしょうか?)個人的にはあまりメリットを感じたことはありませんでした。

今度のMV7iは出力はUSB-Cのみとなり、XLRからのアナログ出力はおそらく使えません。その代わり他の(アナログ)マイクや楽器などをMV7iのXLRコンボ端子に接続し、別途USBオーディオインターフェイスなしに2つの音源をミキシングして1つのPCやタブレットなどに出力することができます。つまり2チャンネルのUSBオーディオインターフェイスを内蔵しているということですね。
ShureMV7i Back Panel
例えば対談など2つのマイクを使った配信、楽器の弾き語りなどを別途USBオーディオインターフェイスを用意しなくても収録できるというわけです。と思ったらまんま同じ想定利用シーンの写真が出てました。(配線の取り回しはイマイチな感じかも。)

▼こういう使い方をするときに別途オーディオインターフェイスが不要で便利ShureMV7i 対談配信.jpg
ShureMV7i 弾き語り

しかも外部入力のXLRマイクでもMV7+が持つノイズ低減機能(リアルタイム・デノイザー)やポップノイズ低減機能(Digital Popper Stopperトレードマーク(TM))、自動レベル調整機能(SmartGateトレードマーク(TM))など、そこそこ使える機能が有効らしいので、そうしたDSP機能が使えるオーディオインターフェイスとしても魅力的です。

肝心のお値段はリストプライスが$349、MV7+(今だと$249くらい?)よりそれなりに高いですかね。今だとVocaster Twoとか使い勝手の良い2チャンネル(+Bluetooth)の配信向けオーディオインターフェイスが$99で買えちゃいますから、汎用性、拡張性考えると微妙なところではあります。デジタル部(DSP/USBオーディオインターフェイス)の陳腐化はマイク本体に比べると速いですから。

もっともShureがこうしたDSP機能付きの配信向けのオーディオインターフェイスを出してくれても(ShureにはMViというのがありますが、そろそろ発売より10年たちますので、これを今どきのもっと使えるものにアップデートしてくれても)いいんじゃないかとも思います。

あと補足ですがゲインは+60dBまで対応なので出力の小さいSM7Bにも使えそうです。48Vファンタム電源供給があるので一般的なコンデンサーマイクも使えます。
posted by 曽我五郎 at 11:01| Comment(0) | マイク

2024年09月09日

Shure MV6 イイかも

ShureよりMV6というゲーム配信用ダイナミックマイクが発売になりました。
実際の音の比較はできていませんが、マイクユニットそのものはシリーズ上位機種MV7+と同じもの(音質面でほとんど同一)と勝手に想像します。
その場合、機能面での比較で言うとMV6には
・XLRによる出力がない
・DSP機能のうちリバーブ、リミッター、コンプレッサーがない
というところが目立った違いのようです。
要するにデスクスタンドもついており、値段も安くお手軽に...というコンセプトかなと。
▼MV6 vs MV7+


【2024年9月13日 追記】
公称スペックにおいて
・USB接続時の感度がMV7+の-33dBFS/Paに対してMV6は-34.7dBFS/Pa
周波数特性がMV7+の50Hz〜16,000Hzに対してMV6は50Hz〜15,000Hz
と、音質面に微妙な差別化がされているようです。(MV7+の方が良好)

細身なデザイン、ヨークなし、スタンド付き

デザイン面では樽型で寸胴のMV7+にくらべると、細身になって、より気持ちSM7Bぽいような気もします。
この細長なデザインは、もしかするとポップガードの距離も長くなりポップノイズ抑制効果が高いかもしれません。
またMV7やSM7Bはヨーク(Y字もしくはU字型の部品)による2点でマイクを支持しますが、MV6は1点支持です。

筐体は金属製でしっかりしたもののようですが、写真で見るとなぜか安っぽく見えてしまうんですよね。
SM7Bのマットで落ち着いた佇まいに比べて、テカっているからなのか、ヨーク支持でないからか、いかにもなLEDのせいなのか?

USB接続専用、DSP機能は実質大差ないのでは

機能の比較で見る限り、当初USBでの利用を想定していて、XLRとUSBの両方の出力を同時に使いたいというのでなければ、(MV7+ではなく)MV6で十分な気がします。XLR(+USBオーディオインターフェイス)にステップアップしたければ、MV7+であってもDSP機能は使えないわけですし、より手ごろなMV7XやレジェンドのSM7Bという選択肢がありますので。

またMV6の不足点に挙がったリバーブ機能も個人的にはイマイチ使いどころが見えにくい気がしております、またコンプレッサーやリミッターというよく使われそうな機能がMV6にはありませんが、これはMV7+でもこれらの機能はオートレベルモードと排他となっており、大雑把にはオートレベルモードで用が足りるケースが多いかなと。なおMV7+のオートモードは不自然な挙動を感じたことがなく、よくできているように感じます。

コスパは正義

上記不足機能と音質に大きなこだわりがなければMV6が正解な気はしますね。もちろん相応に安ければですよ(追記Amazonで25,000円で発売されていました、この価格は現在37,800円のMV7+に比べて十分安いと思います)。

あ、それと実害は感じてないものの2024年9月現在、PC上の設定&ミキサーアプリ"MOTIV Mix"が4月のリリース以降いまだにベータ(Version 1.2.0.1338 BETA)なんですけど、これはいかがなものか!
【追記】2025年2月現在Version 1.5.0、いつからかは忘れましたが以前よりベータ表記はなくなっています。

posted by 曽我五郎 at 01:52| Comment(0) | マイク

2024年05月29日

パチモンSM7Bを手に入れた

前回「ガワ」が欲しくて購入したShureじゃないSM7B、7353円
4日で届きました。

開封するまで如何にパチモンがよくできているか、秘かに期待していたのですが
結論から言うと、本物と見間違えるようなものでは全くなく、
パチモン以前の残念な代物でした。

【見た目:ロゴなし、手あか付き】

まず非常に大きな特徴としては
Shureのロゴ、文字がパッケージ内、本体にも一切ありません。
ですので法律上、少なくとも商標権の問題はなさそうです。

次に筐体です。
本家のShure SM7Bはチャコールグレーで大変マットな仕上がりなんですが、
このパチモンは見た瞬間すぐ違うとわかる程度に黒く、わずかに光っています。
おそらくですが、筐体の色はShure SM7Bではなく黒いShure SM7dBのほうを意識したものと思われます。(付属のポップフィルターもチャコールではなく黒いので)
ちなみにこちらの「じゃない」方のSM7Bは素材上、手アカが目立ちますが、ShureのSM7dBはそのようなことはありません。
FakeSM7B.png

【パッケージ、付属品:商品説明は華麗にスルー】

パッケージの内容も違います。
まず箱のサイズが明らかに小さいんですね。
ナンでかっていうとShure SM7Bには本来大小二つのポップフィルターが付属するのですが、
このパチモンには大きいほうのポップフィルター(A7WS)が付属しません。
その分だけ、箱が小さくなっています。
なお大きい方はShure純正品を後から買うと4000円くらいします。
ついてきたマニュアルをよく見るとポップフィルターが「付属のアクセサリー」として書かれています(繰り返しますが、入れ忘れとかではなく、そもそも箱に巨大なポップフィルターが入るスペースがありません)。

ついでにマニュアルにはスイッチカバーがあると書いてありますが、こちらもありません。
付属品はマイクのねじアダプター(5/8-3/8)だけです。
▼商品ページの説明写真にあった本来あるべき付属品AliSM7B.png

それからそもそもの商品説明にバンドル品としてあったクラウドリフターとXLRケーブルは、(予想通り)どこにも入っていません。
SM7B Vocal Microphone with Cloud Microphones Cloudlifter CL-1 Mic Activator and Extra 10' XLR Cable Bundle

【音、機能:マニア垂涎】

最後にマイクの音ですが、ノイズが酷くて全く話になりません。
実用性がありません。7500円あれば世の中そこそこのダイナミックマイクが買えますから。

素の音が酷いので最早どうでもいいですが、ハンドリングノイズもかなり酷く、アームとか叩いてもかなり大きく音を拾います。
(所有のSM7dBは全くハンドリングノイズが気になったことがありません)
ちなみに付属の説明書によると
内蔵の「エアサスペンション」ショックアイソレーションにより、メカニカルノイズの伝達を低減

だそうです。

背面にはイコライザーのスイッチのようなものがあって
マニュアルには
切り替え可能な低域ロールオフと中域を強調した(プレゼンスブースト)設定

とありますが、スイッチをどうしようが音は変わりません。
分解してみると、2つのスイッチが直結されていましたので!
FakeSM7B_Switch.png

もともとガワが欲しくて買ったのでまあいいのですが、パッケージ内容、見た目、音、機能、すべてにおいてなかなかの商品でした。
ではさようなら
posted by 曽我五郎 at 00:23| Comment(0) | マイク

2024年05月24日

Shure SM7Bを安く実現する方法!

初めに申し上げておきますが
某フリマサイトなどでよく見る未使用のSM7B(他有名製品)というのは、ほぼ、中華系通販サイトで出回っている偽物と思った方がいいと思います。

また中古であっても出自のはっきりしないもの、出自が中古というものは出品者が意識、無意識にかかわらず、偽物の可能性が非常に高いと思った方がいいです。
さらに経験的に言えば、明らかに嘘をついて「Amazonで新品購入しました」などとして出品される方がいらっしゃいます。よほど偽物リスクに適切に対応(開封動画を撮りながらそのまま真贋判定、偽物を客観的に証明でき、返品を要求)できる方以外は正規販売店での新品購入を強くお勧めします。下手に偽物だと言って返品要求しますと、すり替え犯扱いされることすらありますから(ノーカットでの開封動画は重要です)。

ということで、そういう話でないということをはじめにお伝えしておきます。

【ナンピン衝動が抑えられない私】

私普段Shure SM7dB、すごく最近はShure MV7+というマイクを使っているのですが、
どうも貧乏性というか、自分がそれなりに満足している製品が、買ったときより安くなっていたりするとナンピンしたくなる衝動を抑えられません。実際SM7dBは7万くらいで買ったのですが、Amazonを見ていますとポイント込みで5万円台前半まで値段が下がっており、あわわポチる手の震えがかなりヤバい状態です。
また自分が使ってはいないのものの、同じような商品を2台3台必要ないのに、すごくお買い得な同様の商品(ここではマイク)を見るとこれまた手の震えが抑えられないのです。ちなみにダイナミックマイクはすでに7台、コンデンサマイクは8台ほど持っています。

【安くSM7Bを実現する方法】

という病気もあり、このところ最近安くSM7Bを実現するというネタに興味がありまして、以下のような情報を集めておりました。
始めに申し上げておきますが、正規品のShure SM7dBは手元で使っております。勝手な想像ですが、リファレンスとなるものがないとこういうネタは評価できないということもあって、結構ホンモノを持っている人の方が試してみるような気がします。

それでは行ってみましょう。
  • Shure SM7Bは内部にUnidyneIIIをベースとするマイクカプセルを使用しており、これは価格1/3のShure SM58やSM57と基本的に同じ
  • Shure SM57/SM58についているトランスを外すと、出力は下がるが低域高域が伸び、もともと同じUnidyneIIIなので音はSM7Bに近くなる。
    (音質をよくするためSM57やSM58のトランスを外す(+出力を得るためにプリアンプを内蔵する)という改造そのものはかなり一般的)
  • 個人的に勝手に信頼しているYoutuberエンジニア、Julian Krause氏がShure SM7Bと、Shure SM57や3500円くらいで売られている格安マイクBehringer XM8500との周波数応答の差を計算して、イコライザーの設定で音を近づけることを試している。

    EQ conversion SM57 to SM7B
    +2dB 1.5Q
    10.5kHz -4dB (5Q)
    6.4kHz -5dB (5Q)
    4.2kHz -3dB (1Q)
    100 Hz +2dB (1.5Q) / LS 80Hz +5dB (6dB/oct)



    EQ Coversion XM8500 to SM7B
    10.4 kHz -6.0 dB (5.0 Q)
    6.4 kHz -5.0 dB (5.0 Q)
    2.7 kHz -3.0 dB (1.3 Q)
    220 Hz -3.5 dB (0.7 Q)
    80 Hz +3.5 dB (2.0 Q)
  • SM7Bの見た目について、非常にリスペクトされている動画撮影テクニック系のYoutuber Caleb Pike氏がShure SM58やBehringer XM8500をShure SM7Bっぽい外装に収めるための3Dデータを提供している。ただしヨーク部は強度が出なかったようで、自由雲台にマウントする方式をとっている。


この一番最後の3Dプリンタデータでガワを作って、Shure SM57をJulian KrauseのデータでEQすればすぐになんちゃってSM7Bができるじゃん!と思ったのです。(リアルタイムEQできるElgato Wave Linkを使っております。)

しかしですね当該3Dデータをその手のサイトで出力しようとすると何か複雑なのでしょうか、おそらく素材の選定の問題な気もしますが、もうちょっと頑張ればSM7B買えそうな程度に製造コストが高いのです。
まあ、その時から思っておりましたが、ぶっちゃけ、Aliexpressにいっぱい出ているナンちゃってSM7Bのほうが3Dデータ出力するより圧倒的に安いのです。

【パチモンSM7B】

ちなみにこれらナンちゃってSM7Bはそこそこよくできているものもあるようで、YoutubeでFake SM7Bの比較動画がゴマンと現れてきます。メルカリなどでも未使用品として出品されているSM7B(やSM58/SM57)のほとんどがこの手のタイプだろうなと思います。
【注意】言うまでもなくShure SM7Bの替わりにパチモンを選ぶというのは、まともなモノが届くとは到底思えず、全くお勧めしません。ついでに言えばShure SM7B(SM57,SM58なども)は中古品、中でも未使用品を買うのは相当リスクが高いので、許容可能な人、もしくは選別可能な人以外全くお勧めしません。
すでに本物のSM7Bを持っていてリファレンスとなる音を理解している人が、あくまで余興として楽しむものと理解いただければと思います。



で何が言いたいかといいますとガワだけなら、3Dデータでなく、なんちゃってSM7Bでいいじゃん。
しかも見てましたら

SM7B Vocal Microphone with Cloud Microphones Cloudlifter CL-1 Mic Activator and Extra 10' XLR Cable Bundle

出力低めのSM7Bとの併用が定番のプリアンプ「クラウドリフターCL-1」とクラウドリフター接続用と思われる10インチという短いXLRケーブルが付属して、なんと

7,353円!

今回は5万するSM7Bのガワだけ買えれば大満足なのですが、今Amazonで24,000円するクラウドリフターCL-1、まあ本当についていたとしてもちろんパチモンと思いますが、がついて7,353円ですよ。大事なことなので2度言いました。
ぶるぶる!!!!
もう安くSM7B作るとかどうでもよくて、どんなものが届くのかひたすら興味が出てきました。

ちなみにAliExpress見ているとまともと思われる製品もありますね。
▼評価の高いUSB/XLR両対応バジェットマイクFifine K688は4,783円!個人的に興味があったFifineのAM8(白)もちょっと前に5000円くらいでした。
スクリーンショット 2024-05-24 180415.png
posted by 曽我五郎 at 17:07| Comment(0) | マイク

2024年05月01日

Shure NEXADYNE 8

ShureよりNEXADYNE 8C / 8S)というのが発表されておりまして、トランスデューサー(音を電気信号に変える部品)を2つ搭載するなにやら興味深いダイナミックマイクのようです。
(似たようなShureのダイナミックマイクに、アクティブとパッシブ2つのダイアフラムを1つのトランデューサー内に持つDualdyne搭載のKSM8というのがありますね)
NEXADYNE 8
REVONIC DUAL-ENGINE TECHNOLOGY

この2つのトランスデューサーを効果的に使うことで
  1. (マイクに近づくと低音が強調されてしまう)近接効果を軽減できる

  2. ハンドリングノイズをキャンセルできる

  3. 指向性を効果的に制御でき軸外ノイズをより排除できる
ようです。
▼Shureのダイナミックマイク比較表 KSM8は2つのダイアフラム Nexadyne8は2つのトランスデューサー
SHURE DYNAMIC MICROPHONE COMPARISON
ダイナミックマイクとしての原理は共通とはいえ、近接効果など基本的な特性に違いも出ております。
Youtubeで先行レビューを見た印象では素晴らしいダイナミックマイクと思いますが、SM58($99)といった業界標準が存在する現場で、音響特性が異なり3倍高価な($299)マイクというのが受け入れられていくのは少し時間がかかるような気はします。
posted by 曽我五郎 at 16:15| Comment(0) | マイク

2024年04月10日

レビュー:Shure MV7+ 音質のよさはそのままにDSPで実用性が向上

Shureから配信用の新しいUSBダイナミックマイクMV7+というのが発売されました。
【追記】先に結論を書いておきますと、RealtimeDenoiserとAutoGainの両DSP機能が日常的な利用に大変役立っており、旧機種MV7の1.5倍の価格にもかかわらず、買い替えた価値は(個人的にはですよ)十分あったと思っております。

【旧MV7の欠点とMV7+の進化】
非常に高く評価されてきた旧製品Shure MV7ですが、割と指摘されがちな欠点としては
  1. 付属のポップガードがしょぼい(ポップノイズ抑制効果が低い)

  2. MicroUSB(端子が壊れやすい)

  3. USB出力に比して、XLR出力の音がイマイチ
というのがあると勝手に思っていますが、
このうち、3については、まだ情報がないので不明ですが、1,2は確実に解決してきました(付属のポップガードの改良・ポップノイズ抑制機能の搭載、USB-Cの採用)。
Shure-MV7.jpg
*個人的にはこれ加えて
  1. ロゴの自己主張が強すぎる
  2. ハンドリングノイズがでかい
というのが気になっておりましたが4,5については今回改善はないようです。


【追記】:購入しまして補足をば
  1. 付属のポップガードがしょぼい(ポップノイズ抑制効果が低い)
  2. →△ポップガードは少し長くなりましたが、効果が十分とは言いがたいです。引き続きShure RK345/Bを使う、DSP機能のPopperStopperと併用するなどがベターと思います。
  3. MicroUSB(端子が壊れやすい)
  4. →△USB-Cにはなりましたが、端子は旧MV7同様ぐらつきますね。今回もそこそこありがちな故障個所になりそうな予感。器用な方なら内部の基盤などをホットボンドなどで固定したほうがよいでしょう。自分は端子に力がかかりにくいマグネット式コネクタで脱着可能なケーブルにしました。→簡単に外れてしまいイラっと来るのでその後止めました。
  5. USB出力に比して、XLR出力の音がイマイチ
  6. →〇XLRの音はよくなったように思います。一方で一部の海外YouTube界隈で、USBの方がイマイチと言われておりますが、私は今のところ気になるところはありません。
  7. ロゴの自己主張が強すぎる
  8. →×見ての通りです。
  9. ハンドリングノイズがでかい
  10. →×変わらずヒドイ(Shure SM7Bなどはハンドリングノイズが気になることがないので、そんなに解決困難とは思えないんですよね)

そんな感じです...
さてこれ以外のMV7+の新たな売りとしては
  • 1680万色のLEDタッチパネル/オーディオレベルメーター

  • リアルタイム・デノイザー、デジタルポップフィルター(Digital Popper StopperなどのDSP機能

が挙げられます。個人的に全くLEDには興味がないのですが、後者のDSPの機能というのが割と魅力的に感じております。

【追記】DSP機能、こちらも購入後の感想を...
DSPの機能PopperStopper RealtimeDenoiserについては、全体的に破綻がなく割と自然な感じで機能します。
特にRealtimeDenoiserはノイズゲート的なものを想像しましたが、ノイズゲートにありがちな音の立ち上がりが不自然になることもないので、違和感なく使えます。またエアコンとかPCのファンノイズなどにはかなり有効です。(キーボードの打鍵音には効いていないように思います。)
自分の環境はPCなどの機材類が常時相当うるさいのですが、比較検証した結果、かなり明確にノイズをクリアにしてくれており、大満足です(XLR接続と比較しましたが、自分の環境ではかなり効果的でした)。
なおReverbは微妙に感じており使いどころをよく理解できていません。(疑問:音楽制作でこの製品のReverbを使うことがあるんでしょうか?)

【USBマイクについての一般論】
今更ですが、USBマイクとは
マイク(アナログ部分)+USBオーディオインターフェイス(AD変換、DSP)
でして、
この3年半のMV7からMV7+への進歩というのは基本的に後者のデジタル部分なわけです。
同じShureの(アナログ)ダイナミックマイクSM7Bは(SM7dB入れたとしても)20年間モデルチェンジしていないわけですから、アナログ製品とデジタル製品のライフサイクルに大きなギャップがあることは明白です。
MV7+も今後3〜4年ほどでデジタル部は陳腐化してしまう(モデルチェンジする)可能性が高いわけで、RODEあたりの競合製品も当然デジタル機能を強化してくるでしょう。ですが4年後とかに、このために特に大きく変わらないであろうアナログ部(マイク)込みで製品全体を買い替えるというのは、経済的には実にもったいないなと思ってしまうのです(言うまでもなくビジネスとしては買い替えを喚起したほうがうまみが大きいでしょう)。

ということで、今までもそうではありましたが、マイクはXLR接続のものを長く使い、オーディオインターフェイスを時代にあったものに変えていくほうが、やはりトータルのコストが抑えられて拡張性も満足感も高いのだろうなと改めて感じております。まあ円安による価格高騰下、今回も購入したんですが。

個人的には現在利用中のElgato Wave:XLRのような、高機能なリアルタイムデジタル処理をPC上で実現可能な安価なオーディオインターフェイスが今後増えてくるのではないかなと勝手に期待しております。
*Elgato Wave XLRはソフトウェアでイコライザーやノイズ消去など、VST3形式の汎用的なプラグインをPCのソフトウェア上で後付けで追加でき、リアルタイム処理できるという特徴を持っています。

またこ今回のShure MV7+の発売によって、廉価バジェットマイク界隈
  • DSP機能、ソフトウェアを提供してこなかったFifine

  • ShureにDSP、ソフトウェアの機能を寄せてきているMaono
あたりの今後の立ち位置(DSP機能をがっつり強化してくるのか)も個人的には気になっております。
posted by 曽我五郎 at 12:32| Comment(0) | マイク

2024年03月21日

Fifine SC1: 2480円のオーディオインターフェイス。シンプルで高S/N、

FiineのオーディオインターフェイスSC1が上海問屋/ドスパラで2,480円で売ってました。買いました。
https://www.dospara.co.jp/SBR1498/IC489891.html
スクリーンショット 2024-03-21 185312.png
余計な機能はないシンプルな設計です。しかもノイズが少ない高音質設計。
XLR接続のマイクを使ってみたいという人には、かなりいいのではないでしょうか?
なおゲインは50dBまでらしいので、Shure SM7bなど出力の低いマイク(要求ゲイン60dB以上)には向かないかもしれません。
Pros
  • シンプルな機能、シンプルなデザイン

  • ノイズが少ない

Cons
  • ASIO非対応のためWindowsでのDAWソフト利用時に制限がある可能性があり、要注意

  • (マイク非接続でも)外部の振動をノイズとして拾いやすい

▼こちらの楽器屋店員-NAOさんの動画がとてもわかりやすいです。
https://www.youtube.com/watch?v=cCMZ0s1jvoE

▼SM7Bに接続テスト! 普通に使う分にはあまり問題にならないようですね。



なおUSB/XLRの両用ダイナミックマイクも驚異の2,980円!
https://www.dospara.co.jp/SBR626/IC489405.html
スクリーンショット 2024-03-21 191519.png
Shure MV7そっくりで、Youtubeで音を確認しましたがおそらくFduce SL40として知られるマイクと同じものかと思います。
Fduce SL40であればかなり低音、高音をブーストした特徴的な音で、個人的には好きではありませんが、一般の方には評価は高いようです。USB/XLR両対応、XLRケーブル(使えないというコメントもあり)/USBケーブルまでついて、とにかく激安!

▼参考:Fduce SL40の周波数応答(低音高音を盛っている)
FDUSE SL40 Frequency Resonse.png

▼ちな、おそらく最もリファレンスされるフラットなShure SM7bの周波数応答(実線部、点線部は内蔵のイコライザー設定によるもの)
SM7b Frequency Response.png

▼クローン元と思われるShure MV7の周波数応答、明瞭で聞きとりやすいことがよくわかります。こう見るとそれぞれ音響特性はかなり違いますね。(ただしMV7はSM7bと波形そのものはかなり似ており、SM7bの低音域ロールオフ設定状態にかなり近い。逆にMV7の低音域をうまくブーストすればSM7Bに近づくと思うが、残念ながらMV7は標準では、そうした低音域をブーストする機能は無い。なお低域をカットする機能、プレゼンス(高域)をブーストする機能はある)
MV7 Frequency Response.png
posted by 曽我五郎 at 18:57| Comment(0) | マイク

2022年01月11日

RØDE VideoMic Go IIで配信向け万能マイクのファイナルアンサー?

RØDEよりオン・カメラタイプのUSBマイクVideoMic Go IIが発売されました。
rode-videomic-go-II-side-three-quarter-front-with-foamy-1080x1080-rgb.png
専用の簡易配信支援・ミキサーソフトRØDE Connectに対応。同様のマイクにはすでにRØDE VideoMic NTGがありますが、今回RODE VideoMic Go IIの方が1/3軽く(33g)、1/3安い(B&Hにて$99<<$249)と何やら抜群のコスパのようです。
rode-videomic-go-II-tripod-II-insitu-girl-video-call-macbook-window-table-october-2021-1080x1080-rgb.jpg
▼こちらは3倍お高いVideoMic NTG
videomicntg_vmntg_helpsite_feature_5.jpg
VideoMic NTGユーザとしては個人的に気になるのはもしや下剋上?というところですが、とりあえずEngadgetにSHURE SM7B、RRØDE NT-USB Miniとの音の比較が上がっておりましたのでご紹介します。
https://www.engadget.com/rode-video-mic-go-ii-230059221.html
「RØDEのVideoMic MeやVideoMic NTGと比較すると、VideoMic GoIIが私のお気に入りかもしれません。それは自然で、ちょうどいい量の雰囲気/空間感覚に焦点を合わせています。」

"When comparing it against Rode’s VideoMic Me and VideoMic NTG, the VideoMic Go II might well be my favorite of the bunch. It’s natural, focused with just the right amount of ambiance/sense of space."


なんでもこのレビューによるとRØDE VideoMic GO IIの音は同じRØDEのNT-USB Miniに比べても、ダイナミックマイクである「かの」SM7Bに近いそうな...(音声データが上がっております)
しかもVideoMic GO IIはコンデンサーマイクですので、ある程度口元から離して使え、もちろん指向性の高いショットガンタイプなので、環境音も拾いにくい。
そして圧倒的に軽く、安い。別途オーディオインターフェイスもいりません。
SM7Bなどはオーディオインターフェイスを必要とする本格的なマイクですから比較もどうかと思いますが、音声の素性としてもVideoMic NTGに比較して何やら自然ということなので、VideoMic GO IIは配信に好ましい機種と言えそうですね。簡易なロケにも使えるし。
なおRØDE USB Miniは私、持っておりますが、はてあんな音だったかな??とは思いました。
posted by 曽我五郎 at 15:57| Comment(0) | マイク

2021年12月29日

マイクのネジ規格 ネジ径

先日買ったコンパクトなマイク用ショックマウント
▼ロッドが長いため不安定で上向き設置できない。
thronmax_mp-02.jpg
thronmax_mp-02_2.jpg
中心径が21mmくらいで、マイクの一般的な5/8インチネジに変換するロッドがついておりますが
先日書きましたように長い!!
このせいでスタンドなどに上向きでマウントしようとすると不安定で使えないのです。
なんとかこれを短いものにしたい!!!!!(この記事書きながら、そもそもこのタイプのマウントショックは上向きに使ってはいけない気がしてきた)
rod.jpg
しかしこの手のネジってやや特殊なんですよね。
マイクで一般的なネジってShureの5/8インチと言われておりますが、まず国際標準のメートルでなく「インチ」!
まあ、実際カメラの三脚なんかもインチネジなんでそこはいいとして、こうしたネジはウィットねじやユニファイねじといったものが一般的ですが、このShureの5/8はNS=Natinal Standardという旧式のアメリカ規格だそうで、ネジ山が1インチ当たり27個。業界標準ですのでマイクのアクセサリーはこのサイズに対応したものがほとんどですが、一般的なネジなどの汎用品では見当たりません。

ソニー:「マイクホルダーのねじ規格は、どのようなものですか?」より

■マイクホルダー・スタンドのねじ規格について
マイクホルダーとマイクスタンドの取り付け部のねじにはいくつかの規格があります。
直径(雄ねじの最大外径) ねじピッチ(1インチあたり)
PF1/2(JIS・BTS規格) 20.955o 14山
NS5/8インチ 5/8インチ=15.875o 27山
W3/8インチ 3/8インチ=9.525o 16山
U5/16インチ 5/16インチ=7.938o 18山

より汎用的なカメラ機材でよく使われる3/8インチや1/4インチに変換するのがどうやらよさそう。
とまあ、こちらはどういうネジかわかっているのでなんとかなりそうです。

問題はショックマウントの方です。中心が約21mmのネジ穴なのですが、どういう規格なのか全くわからない...PF1/2かとも思いましたが、ネジのピッチを見る限りShure5/8と同じNSのようにも見えます。代理店に聞きましたら丁寧に調べてくださり、ピッチはともかくネジ径は7/8インチだそうです。いずれにしてもそんなネジ(日本では?)売ってないんですよ〜
3Dプリンタで作るしかないのか...どうせならマウント自体を作ったほうがよさそうな気も
【追記】ゲージで測定した結果これは7/8インチのウィットねじ、ピッチは26山/インチでした。
このサイズはマイクのショックマウントでは割と一般的なようです。(手持ちのマイクではBM-800などの多くのノーブランド品やAKGのP420なんかが同じサイズでした。RODE NT1は3/4インチ 24山/インチでした。)
参考:https://bchwear.com/tech/ns58uns.html
posted by 曽我五郎 at 19:38| Comment(0) | マイク

2021年12月23日

Anker PowerCast M300会議・配信に「一見」手軽に使えるコスパマイク

Ankerから会議・配信用USBマイクAnker PowerCast M300が出てましたので、早速買いました。
anker_powercast_m300.jpg
結論から言うと
〇無難で概ね使いやすい
〇必要な機能に過不足なし(個人的にはLED除く)
△所有満足感の沸かない、値段なりの作り
×ゲイン調整に目盛りがなく、始まりと終わりもないので、レベル設定の記録、再現が困難
××ゲイン調整とヘッドホンのボリュームが同じノブで確実に混乱


コンデンサーマイクでは割と少ないエンドアドレス型。物は安っぽいですが、付属の自由雲台型スタンドと併せて使い勝手は非常に良いと思いました。
またミュートボタン、ダイレクトモニタリング(とモニタリングボリューム)とこの手のマイクに必要な機能は備わっております。
特に記述はないですが、コンデンサーカプセルがメッシュからあまり見えませんので、簡易なポップガードを内蔵していると思われます。実際、試したところでは、ある程度ポップノイズの抑制は効いておりました。
スタンドはゴムブッシュなどがなく、かなり簡易にマイクにねじ止めされていますが、スタンドの底面は吸音素材が一面に貼ってあり、机の音を気持ち拾いにくくはなっています。

(音がいいからといって)離して録ると環境音拾います
16mmのコンデンサーカプセル、この手のマイクとして十分な音質を持っており、マイクからの出力も十分、単一指向(ポーラーパターン:カーディオイド)だそうですが、それに安心して遠くから収録しますとコンデンサーマイクの常として環境音をガッツリ拾います。やはり近く(キーボードより手前、口元から15cm以内)で収録、その分ゲインを落として環境音を抑えるのが基本と思います。

電子ガジェットに割と強いAnkerなので、何かDSPによる音声処理みたいなのを入れてくるかなと思ったんですが、特にそうした機能は無いようです。

要注意!ゲイン調整とヘッドホンボリュームが同じノブ
マイクのゲイン調整とヘッドホンのボリューム調整が同じノブで、ノブの長押しで切り替えできるようになっています。どちらもノブを回すと聞いている音量が拡大/縮小しますが、実際の入力レベルが変わるのはゲインを調整した場合だけですので、ノブを回しているのがゲイン調整なのか、ヘッドホンボリュームなのか、画面で入力レベルを確認するなど注意が必要です。一応、ヘッドホンボリュームの場合、LEDが緑に光るらしいんですが、色が全く直感的でないんで、自分は確実に混乱する自信があります。

さらにこのゲイン調整のノブに目盛りがなく、かつどこまでも回せるので、どこが0でどこが100かわからない、特にゲイン調整において設定を記録、再現することができないんですね。一度設定したら間違って触らないように気を付ける必要がありそうで、個人的にはここが本製品の最大の残念ポイントと思っております。
なお、ノブはクリック感がありますので、うっかり回してしまうことは少なそうです。

本体が光るのは消せない=場合よってはセッティングに制約
本体中心部と底面がLEDで光ります。底面は装飾的な機能で、スイッチで色を切り替えたり、消したりしたりすることができます。
問題は本体中心部で、こちらは電源ONで青、ミュート時に赤く光ります。
これが消せないんですね。確かにミュートの状態を示すものが他にないので、ミュートボタンを使う場合は重要なのですが、マイクが映るような収録ではセッティングに制約ができる場合がありそうです。
特に自分はマイク本体のミュートボタンは使わない派なんで、LEDと併せて機能自体なくしてくれてもいいくらいです。

ということで、
音もよく、全体としては使いやすいマイクと思いますが、
混乱を生じる操作系が不満として残ります。成績は優秀なのに、話が通じないタイプですね。
USBマイクの選択肢の多い現在7000円と言われるとやや微妙かな。
posted by 曽我五郎 at 20:28| Comment(0) | マイク