2011年02月20日

フールプルーフとは? 滑落防止機構の要否

デテント・ピン=滑落防止機構

よくこうしたフールプルーフ機能の要求に対して
「重いレンズをセットするときは、細心の注意を払ってホールドするだろ、フツー」
みたいな話をよく聞きます。

それが当たりまえです。

しかしそれって、
「オレは運転うまいから事故らない」
みたいなレベルの話で
人間どんな時でも100%の注意力を維持できる、アタリマエのことができるなんていうのは妄想、外的な要因によって大きく影響するんじゃないですか?

というわけで
極限的状況においてさえ、人間の注意力がいかにいい加減なものかの証拠画像です。
下記37秒に注意
posted by 曽我五郎 at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 雲台

Black Rapid(ブラックラピッド)の弱点 アルカスタイルでBlack Rapid<序章>

突然ですが、ワタクシBlack Rapidのストラップ、二丁拳銃式のやつ(RS-DR-1)を使っております。

ちなみに二丁拳銃式のものは他からも出ておりまして、
Op/TechのDual HarnessDual Sling、Sun Bounce(サンバウンス)のSun Sniper(サンスナイパー)です。
Dual Harnessは比較的安かったので持っております。

Sun Sniper(サンスナイパー)は持っていませんが、CP+で見てきました。
ちょうどBlack Raidの裏のブースでした!
結果、いろいろな点でBlack Rapidより優れているのではないかと思ったのですが、
すでにBlack Rapidがあり、その上結構いいお値段なので買えません。


で、どう優れている(のではないかと思っている)かというと、
1. カメラを取り付けるネジがベアリングで空転するようになっており、フックの動きに連動して不意にカメラの取付ネジが緩むことが(少)ない。(ネジが不意に緩んで私はBlack Rapidで2回カメラを落としました。)
2. フックが小さく、カメラを傷つけることが少ない。(Black Rapidはフックが本体に当たって、カメラが傷だらけになりました。プレートを装着してればOKですが)
3. ストラップにはワイヤーが入っており、頑丈(おそらくカッターで切って持っていくようなスリ対策)。


で、言いたかったのは、Black Rapidとアルカスタイルのプレートをどう共存させるか、という話題でございます。がSun Spiderの紹介になってしまいました。

次回に続く...
posted by 曽我五郎 at 01:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 雲台

2011年02月12日

SIRUI(シルイ)ヤバイかも!! CP+

写真関係の総合イベントCP+に行ってきまして
特にSIRUIの三脚と雲台には個人的に収穫がありました。

シルイというと京都では道などがぬかるんでいる状態を指すそうですが、
中国の三脚・雲台のブランドの話です。

一応はじめに補足しておくと、
BENRO, SIRUIといった中国ブランドの三脚は
一昔前の中国製のイメージでうっかり触ると、腰を抜かすくらいにはしっかり作られています。
私見ですが、明らかにターゲットはGITZOです。日本のブランドは最早彼らのライバルではないのではないでしょうか?(という状況に日本のブランドは焦って欲しい)

で、まず以前より気になっていたフラット収納タイプのS-Nシリーズ三脚。
写真を見てわかるように、収納時平ったい三脚です。
普段邪魔モノ扱いの三脚も、こうなっていると、旅行カバンなどに収納するとき嵩張らない
という画期的な商品なわけです。

P1120991.jpg
▲フラットな状態にたためるS-Nシリーズ

対称性の良くない構造や、一脚が外れるなど強度的にどうなんだろうと密かに思っておりました。
しかもカタログを見るとジッツオ比40%増し位の耐荷重(1型で12kg)が謳われていますが、いろいろ弄ってみると自慢の8層カーボンファイバー脚、アルミ削り出し(forging)の金属部、なるほどそれなりにしっかりした作りであることがわかりました。
*世の中の三脚の金属部は、鋳造(casting)で作られているものがほとんど思われます。
GITZOは一段ごとに脚径が4mm減るのですが、S-Nシリーズ(とT-Xシリース)は3mmずつしか減らないので、1型4段の場合一番細い脚でも16mmあり、GITZOの2型4段の一番細い脚と同じ太さなので安心感があります。
ただ、脚の開閉はちょっと仕掛けが煩雑で、慣れが必要かと思います。あと一脚取り外し機能は個人的にはいらないなぁと(その分剛性を高め、軽くしてほしい)。

P1120988.jpg
▲赤いボタンを押しながら脚をフラットな位置から、本来の三脚の位置(各脚が120°ごとに開いた状態)に回転させる。

同じフラット収納タイプでもBENROは余計な機能はそぎ落として、シンプルにフラットのみを実現しているのに対し、SIRUIは三脚の基本機能は一切妥協しない全部入り(ドイツCullmann社の三脚Magicシリーズも同様の機構)。個人的には、潔く削ぎ落したBENROのほうがいいかなと思いますが、最初の一本をフラット三脚でというなら全部入りSIRUIでしょう。

もしフラットにこだわらないなら、SIRUIの個人的なオススメはギミックの少ないトラベラー型のT-Xシリーズ、カーボン2型(T-2204X, T-2205X)、5段でも一番細い脚がGITZO2型4段と同じ太さです。

分かりにくいので、簡単に整理しておくと
以下のシリーズがあります。
S, S-Nシリーズ:1〜2型カーボンフラット三脚
一脚が取り出せる。段数が進んでも、3mmずつしか細くならない。
なおS-Nシリーズのほうが新しく、フラットにする際の脚の動きが異なる。
T-Xシリーズ:1〜2型トラベラー型三脚
Mに比べてコンパクト。一脚は取り外せない。段数が進んでも、3mmずつしか細くならない。
Mシリース:1〜3型トラベラー型三脚
一脚が取り出せる。
Rシリーズ:1〜4型システマティック型三脚
1〜2型は段数が進んでも、3mmずつしか細くならない。
Nシリーズ:1〜2型標準型三脚
一脚を取り出せる。段数が進んでも、3mmずつしか細くならない。

トラベラー三脚というのは、GITZOの呼び方で、脚を180°折り返すことで、雲台部分の長さを節約してコンパクトに収納できるタイプの三脚

システマティック三脚というのは、GITZOの呼び方で、センタポールが標準でついておらず、その部分にいろいろなユニット(GITZOの場合ビデオ雲台やレベリングベース)に交換できるタイプの三脚。いろいろなユニットが収まるよう中央部は大きめに作られている。


一方雲台ですが、こちらのKXシリーズ、正直パッとしない見た目にあまり期待せずにうっかり触ってビックリ!!
Markinsの自由雲台に比較的近い、高級感のある感触です(カタログによると球体は0.01mmの誤差精度)。さらにクランプのネジピッチはKIRKやBENRO同様やや広めで締めるのが速いし(2011.5.4追記 Markinsと比べてあまり変わらない狭いピッチのようです)、Markinsで馴染めなかったデテントピンの出し入れもできます。そしてなにやらとても安い!
とにかくこの自由雲台(KXシリーズ)、CP+随一の収穫でした!!
P1120994.jpg

お値段はご案内の方曰くボール径33mmのK-10Xが実売12,800円、38mmのK-20Xが実売13,800円、44mmのK-30Xが実売15,800円。これはかなりのコストパフォーマンス!!
(ついでにカーボン一脚が実売9,980円のバーゲンプライス!!)リンクはアフィリエイトになっています。
とにかくSIRUIの雲台、日本製の自由雲台はもちろん、MarkinsやPhotoclamと比べてもこれはオススメ!と思いました。

SIRUIホームページ:
http://www.sirui-japan.com/

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posted by 曽我五郎 at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 雲台

2011年02月11日

残念だった梅本製雲台 小型雲台の選択の続き [梅本製作所 SL-40ZSC, BENRO(ベンロ) B-00, HORUSBENNU(ホルスベンヌ) LX-1T]

[背景]
前回までのあらすじ「小型雲台の選択(GITZOジッツオ GT-531のために)

Gitzo GT-531というわずか全伸高67cmの00型(=16mm径)小型カーボン三脚のための雲台選びです。
この三脚で利用する範囲での性能と、操作感の簡単な評価(というよりチラシ裏)を行いました。
後ほどもう少し加筆・整理すると思います。掲載中の写真は色がおかしいので、後ほど調整します...

日常持ち歩く想定で小型一眼レフPentax k-x,旅行用汎用高倍率ズームTamron18mm-250mmの最望遠側、室内でのチャート撮影(ライブビューを利用、マニュアルフォーカス、セルフタイマー撮影)で検証しました。限界性能の検証というよりは、日常利用での操作感を評価というか感想の目的にしているので、その点ご了承ください。
HORUSBENNU(ホルスベンヌ) LX-1T, 梅本製作所 SL-40ZSC, BENRO(ベンロ) B-00
[△HORUSBENNU(ホルスベンヌ) LX-1T, 梅本製作所 SL-40ZSC, BENRO(ベンロ) B-00]

梅本製作所 SL-40ZSC 250g ボール径25mm
http://www.umemoto.ecnet.jp/prod3/prod3.htm
各所で絶賛され非常にファンの多い雲台ですね。雲台上面に見える4つの黒い点、特許の剛性体とコルク面がそれぞれ異なる固有振動数になっていることで、相互の弱点を補いあって、効果的に器材のブレを抑えるのだそうです。また任意の方向でカメラを縦位置に倒すことができるのが、一般的なアルカスイス型自由雲台と大きく異なります。

ただ、この機構のため、ボール径が同サイズのアルカスイス型雲台に比べるとやや小さめなのと、少し背が高く安定感が相対的に欠けるようにも思います。

なお、ネット上によく思い込みと思われる情報がありますが、現在SLIKから出ている高精度自由雲台は全く別物だそうです(梅本製作所に確認しました)。
梅本製作所 SL-40ZSC
[仕上げ]
艶のある仕上がり、UMEMOTOのロゴがブランドを主張しています。
背が高く、GT-531での利用ではちょっとバランスが悪いです。

[操作感]
このモデルはクイックシューモデルではありませんが、カメラの取り付けは非常にやりやすいです。

次に位置を調整しようとした瞬間、
「あれ?」
自分の場合はですが、違和感がありました。
ちょっと緩めるとすとーん...相対的に言えばいわゆる「カックンする雲台」に近いと感じたのです。
日頃Arca-swissやMarkinsなど器材をセットした状態で、角度をなめらかに変えることのできる自由雲台に慣れているせいか、この雲台はONとOFFの中間が少なく、この中間点を探すため、微調整がやりにくかったのです。
ただし、中間点は微妙ながらあり、そこでは求める操作感を得ることができました。

またパンノブとボールロックノブがひとつになっており、これが特徴のひとつになっていますが、パンだけ動かそうとして、全体のホールドが緩んでしまうことが多く、おそらく慣れなのでしょうが、これも自分には馴染めませんでした。

[ホールド]
中間点からの締め込みに対してのズレはほとんどなく
実験した組み合わせでは、ホールド、ブレについては全く問題がありませんでした。

BENRO(ベンロ) B-00 250g ボール径24mm
BENROの0型三脚とセットで販売されることが多い小型雲台です。
BENRO(ベンロ) B-00
[仕上げ]
余計な自己主張を感じない、マットでごくシンプルな佇まいです。

[操作感]
中間点での操作がArca-swissの自由雲台に近く、といってもこの大きさですからそれなりにではありますが、やりやすいです。

なおBenroの自由雲台のうち、このBシリーズでは、最小のB-00のみフリクションコントロールノブと称される補助ロック機構がありません。個人的には、この補助ロック機構の使用感には少なからず疑問を持っているので、同シリーズの他の上位モデル例えばB-1などと感想は異なると思います。
(Arca-siwssやMarkinsの(おそらくBenroのJシリーズも)メインノブの中に埋めこまれている小さいノブは、ロックがある地点より緩まないように、メインノブの動きを制限するためのもので、Benroのフリクションコントロールノブとは意味が全く異なると思います。)


[ホールド]
締め込み時の気になるズレはほとんどありません。
実験した組み合わせでは、ホールド、ブレについては全く問題がありませんでした。


HORUSBENNU(ホルスベンヌ) LX-1T 240g
http://translate.google.com/translate?hl=ja&u=http%3A%2F%2Fwww.horusbennu.com%2Fproduct%2Fproduct_view.html%3Fproduct_id%3D1811
G-Marketでプレートが付いて3900円。「耐荷重12kg」!
HORUSBENNU(ホルスベンヌ) LX-1T
[仕上げ]
写真では綺麗に見えますが、あまり色に深みがなく、正直安っぽいです。

[操作感]
中間点でも、カクカクした動き。試しに梅本製作所のグリースをつけたところ、劇的にしっとりした感じになりました。
それでもどうもなめらかには操作できません。価格なりというところでしょうか?

[ホールド]
締め込み時のズレがわずかにあります。
実験した組み合わせでは、ホールド、ブレについては全く問題がありませんでした。


[総評]

アルカスイス型の自由雲台に慣れてしまっているということが大きいでしょうか、操作感ではBENRO B-00が一番馴染めました。小さい割によく出来ていると思います。
また上の評価にも気持ちが滲んでいますが、シンプルで自己主張がないデザインが個人的にはポイント高いです。
BENRO(ベンロ) B-00

梅本製作所の雲台は評判がよく、期待が大きかっただけに、ちょっと残念。おそらくこれは想定する操作や設計思想が違うんだろうと思います。器材をセットした状態でグリグリ動かすのでなく、カメラやレンズを片手でしっかりホールドしながら構図を調整し、目指す位置に来たら一気にロックするというような使い方にはいいのかもしれません。
構造的に、サイズに比してボール径が小振りなこと、ステムが長めで台座の軸からの距離が長いこと(両者とも基本性能に関わる部分)が大きく影響していると思います。
もう一つには、この雲台を高く評価している方は、Arca-swissなどの雲台を使ったことがない方、もしくは思いいれが強い方が多いのかな、と思います。
一方作りや仕上がりには日本製ならではの安心感がありますね。

ホルスベンヌは3900円という値段からすると、頑張っているといえますが、あくまでその値段という条件付きでの話で、全体的には明らかに安っぽく、価格なりの仕上がりです。

ボール面比較(BENROはマットなのがわかると思います)
HORUSBENNU(ホルスベンヌ) LX-1T, 梅本製作所 SL-40ZSC, BENRO(ベンロ) B-00
[△HORUSBENNU(ホルスベンヌ) LX-1T, 梅本製作所 SL-40ZSC, BENRO(ベンロ) B-00]

参考 BENRO B-00の利用例:デジスコkowa TSN-664
Akimichi Arigaさんミツユビカモメと仲間たち「25. 自由雲台を使った軽量ボールヘッドジンバル

またGT-531について、脚径わずか16mmの00型雲台ですが、上記条件以外にも、もう少しヘビーな組み合わせでも試してみましたが、その範囲では性能上は問題なく、耐荷重5kgを謳っているだけあって予想外に(ほんとは密かに期待したとおり)使えることがわかりました。
もちろんこれは、全伸高67cmと高さを極端に犠牲にして無理のない剛性を確保していることが大きいと思いますので、立った状態でのアイレベルをある程度確保しているような通常の三脚の代わりにそのままなるようなものではないので、その点はご留意ください、念のため。

*なお本レビューははじめに書きましたようにライブビュー+セルフタイマーで検証しています。
つまりシャッターを押す際のブレと、ミラーショックによるブレを排除した形でチェックしていますので、ファインダー撮影+通常のレリーズの場合は、もう少し厳しい条件となると思われます。

以上取り急ぎ
posted by 曽我五郎 at 11:48| Comment(12) | TrackBack(0) | 雲台

2011年01月22日

Photoclam(フォトクラム) PRO Gold II Easy PQR (プロゴールドII EasyPQR)日本で発売開始

「近代インターナショナルは、フォトクラムの自由雲台「プロゴールドII EasyPQR」を21日に発売した。価格は4万8,562円。」だそうです。

Pro GOLDにはこの他にパノラマクランプでないモデルが、ノブ式とレバー式であるのですが
日本発売はパノラマモデルだけなんでしょうかね??


私の「Photoclam(フォトクラム) PRO Gold II Easy PQR (プロゴールドII EasyPQR)」のレビュー(みたいなもの)も微妙なところで、結論を出さぬまま年を越してしまいました。
本件については今月のうちに完結したいと思います。
IMG_8992.jpg

posted by 曽我五郎 at 03:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 雲台